モチベーション

英語を勉強したいというモチベーションの根源を見極める

私はこれまで何百人も英語をマスターしたいという人に会ってきました。
そして直接自分が教えた人もいれば、相談に乗った人もいます。
 
英語をやりたいという理由を聞くともっともらしい理由を言う人は多いです。
 
「仕事で使いたい」
「留学したい」
「海外に住みたい」
「TOEICでいい点が取りたい」
 
私はこう言っている人の言葉をどうしても真に受けて納得できないことが多いです。
もっともらしいけど、本当にやりたいと思っているかということを見極めきれてないのです。
 
本当は言葉で言ってることと本当の望みは違うことがよくあります。
 
「すごいって言われたい」
「外国人の男にチヤホヤされてモテたい」
「かっこつけたい」
「英語を使ってるところを見せて人にうらやましがられたい」
 
自分のステータスというか箔をつけるというか、自己承認欲求とも自己顕示欲を満たしたいという本音しかない人が少なからず多いです。
英語をやっていると誰かに言うと褒められたり、チヤホヤされたり、うらやましがられたいというのが本音なのに、「英語をやりたい」ということが自分の欲求だと思い込んでいるタイプが結構多いのです。
 
別にうらやましがられたいという欲求があってもいいと思いますが、
それが全てならもっと別なことをした方がいいと思います。
 
英語なんてやりたいことでもないのにやりたいと思い込んだ結果、
ベンツが買える金額突っ込むぐらいなら、ベンツ買ってくださいと言いたいです。
 
そっちの方がうらやましがられます。
それで目的達成できますから。
 
チヤホヤされたり、うらやましがられたいというだけなら、英語をわざわざやる必要はないからです。
私はこのブログを通して、全ての人に英語を薦めたいとは思っていません。
 
地味でめんどくさくて、手間暇かかって、時間も労力もいります。
上達してる実感は全く感じない日々を1年ぐらいは最低でもあります。
 
まして一朝一夕でどうにもならない割に毎日何かやってないと全然上達しないという大変なものです。
 
そんな大変な思いをしてまでも、努力してもいいと思えるか?
どれだけその日々を楽しめるか?
 
英語をやりたいという人は想像してみてできるかできないかを考えてほしいのです。
 
私個人は英語を学ぶことは生き方としての体現をすることだと思っています。
覚悟を決めた生き方をすること。
 
何があっても自分のせいと思えない人は英語なんてやめた方がいいです。
自分のやりたいように勉強してもいいし、先生についてもいいと思います。
 
ただ、やったことの結果が出ようが出まいが全部自分の責任です。
 
楽で簡単すぐ結果が出るというインチキ教材を買って騙されるのも自分のせいです。
あの教材インチキだったと文句を言う前に
 
「楽してやることやらないでおこうとズルようとするからダメだったんだ」
 
と自分が悪いと認めること。
 
いつまでもインチキだったからと返金要求や怒り狂ってブーブー吐き散らす人がいますが、
これができない人で英語をマスターできた人は今まで見たことがないです。
 
いい英会話学校に金をかけたからといって身につけられるとは限りません。
留学したとしても身につけられるとは限りません。
いい教材をいっぱい買っても身につけられるわけではありません。
 
英語ってその辺は確かめてみないとわからないものです。
ある種、お金をかけてのハイリスク・ローリターンな部分があります。
 
結果が出ないからといって、誰かのせいや教材のせいにせず、選んだ自分のせいにして責任を持てるのかい?と問いたいわけです。
 
 
どこの学校で習おうが、どんな先生につこうが、自分のやったことの結果は全て自分のせいだと思えるか?
 
この覚悟があるのかと問いたいのです。
 
大抵の人はうまくいったら、「オレってすげー」になり、
うまくいかないと「お前のせいだ」と師事した人のせいにするものです。
 
そういう人がコレは違う、あれは違うとグルグル巡っているのが今の日本の英語学習者のよくある姿です。
 
どんなにうまくいかないことがあっても、
「自分のここがダメだったせいでうまくいかなった」
としっかり冷静に考えて、次に活かす人が実は一番確実に早く上達しています。
 
英語の日々のトレーニングはめちゃくちゃ地味でカッコ悪いです。
私自身の日々のトレーニングを録画して見せたら、ただの独り言をブツブツ言ってるだけの頭がおかしくなった人にしか見えませんw
そのカッコ悪さを受け入れて、それでも構わずにやっていきたい気持ちがあるかどうか。
 
私はそのカッコ悪い日々がむしろ好きなのです。
だから、全然苦痛だとは思わないです。
 
これができるかどうかが英語をマスターできる人とできない人の差だと思います。
 
誰にも見られず、褒められず、評価されない地味でカッコ悪い時間を延々と過ごしても別に構わないと平然と言い切れるかどうか。
 
それができないのに何とかしようとしても、また投げ出すのがオチです。
キッパリ英語は諦めて別な手段を求めた方がいいと思います。
 
うまくいかない時期が長い人は一度考えて、モチベーションの本当の根源はどこから来ているのかをしっかり見極めることをオススメします。
 
 

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