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松浦弥太郎の本「孤独と共感のバランス練習帖 ひとりでいること みんなとすること」書評

 

有隣堂で立ち読みして、面白そうだったのでレジに持っていきました。

 

この本は40代に向けて書かれたエッセイをまとめたものですが、

30代の私でも共感する部分が多々ありました。

 

基本は40代の人におすすめですが、30代後半の人でも読んでてうなずけるところが多くあります。

読んでこれはよかったという点を3つだけ紹介しておきます。

 

 

孤独と向き合う大切さ

 

認められたい

不安だ

 

人は誰しもこういう思いは思っています。

 

孤独を感じるのが嫌でいつもの安全安心の人間関係に依存する大人が多いと感じてます。

いつもの居心地のいい同じようなタイプの人間とばかり付き合ってる方が楽です。

 

一人でいるさびしさや不安をいくら埋めようと必死になっても

最初から独りであるという事実は変わらないということ。

 

孤独から逃げることがいかに本質を捉えてないかをわかりやすく説明されています。

 

自分の居場所や安心を他者に依存していると不安はなくなりません。

いつも怯えて生きていくことになります。

 

だからこそ、最初から孤独で自分という人間をしっかり孤独の中で確立することが

ひいては人とつながっていくために役に立ちます。

 

私も経験上、いろんな人たちに出会い、人生を謳歌できるのも孤独と向き合うことをしてきたからです。

これは断言できます。

 

仕事とは人に喜びを与えることを考えること

 

仕事上関わる人たちには40代でも、この人は「スゴイ」と思うこともあれば、

「この人、てんでダメだわ」という人もいます。

 

この差はやはり自分のした仕事で相手を喜ばせようと考えているかどうかです。

 

40代でも仕事の能力が低い人はこういう目線がなく、

ただお金さえもらればいいとしか考えてません。

 

だから、仕事の質が低いし、リストラにあったり、安い給料のところでしか働けません。

 

一方ですごいなと思う40代の人たちは仕事で徹底的に相手を喜ばせようと考えます。

 

「自分は何をすれば、相手の喜びになるだろうか?」

「自分は何を身につければ、相手をもっと喜ばせられるだろうか?」

 

このような問いを常に自分に持っています。

 

私も自分の仕事を通して、誰に喜びを与えることができるか?

いつもこの問いに真摯に向き合いたいと考えました。

 

40代になったら、自分という器を社会のためにどう使うかをよりよくなってるようにしていたいです。

こんなふうに感じました。

 

 

悩む自分、苦しむ自分はむしろ必要なことで受け入れる

 

悩むことは悪いこと

苦しむことは悪いこと

 

ストレスフリーで気楽に生きたいと考える人もいるでしょう。

 

しかし、人生生きてる限り、こんなことはありえません。

 

気楽にストレスフリーばかりの生き方を追い求めるのは

結果として苦しみが余計に増すとも言えます。

 

まして、自分の望む生き方をしようものなら、必ずついて回ります。

悩む自分も苦しむ自分も絶対に向き合うことが必須です。

 

だからこそ、孤独から逃げようとする人には望み通りの人生を歩けません。

 

自分と向き合うのは自分だけですから。

 

悩むことや苦しむことを悪と考えるからこそ、逃げたくなります。

 

それは絶対に必要なことです。

 

悩み苦しむことがあるからこそ、喜びを強く感じられます。

しょっぱいと辛いがあるからこそ、甘いものがおいしいのと同じです。

 

自分がダメだから悩み苦しむのではなく、味わい尽くしてそれを乗り越えた自分は誇らしいと思えるからこそ、

試練として自分に起きると考えるとあります。

 

この指摘はズバリだと思います。

 

悩むことも苦しむことも悪ではありません。

悩む自分がおかしいのでもなく、苦しむ自分がダメだからではありません。

 

どんなすごい人も同じようにこのプロセスをくぐります。

気にすることないという気持ちになります。

 

総評

 

自分の人生、もっといい方向に向けたいと思うなら、

この本で書かれている考え方は参考になります。

 

人を喜ばせたいと思う気持ちが強い人には良書となると思いますよ。

 

 

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