読書

小説「君の膵臓を食べたい」を読んでみた感想 

 

スタバで一気に読んでしまいした。

 

私と君の関係は、そんなどこにでもある言葉で表すのはもったいない。

そうだね、君は嫌がるかもしれないけどさ。

私はやっぱり。

君の膵臓を食べたい。

 

君の膵臓を食べたい P293より

 

この言葉に込められた万感の思いが目頭を熱くしました。

スタバで泣くのを必死でこらえましたw

 

家に帰ってもう一度このページを読み直すと涙がこぼれちゃいました。

 

あらすじとか細かいことは別のサイトやブログでも書いてあるので、あえて書きませんw

 

 

「君の膵臓を食べたい」から学ぶ大事なこと

 

今やりたいことをためらわず思いっきりやる

 

いつ果てるかも知れない身だから 今、この時を懸命に楽しまねば。

PS4 無双OROCHI2 郭嘉

原作小説を読んで真っ先に浮かんだ言葉でした。

三國無双のキャラクター郭嘉のセリフです。

 

私達は「明日やればいいや」「いつかやればいいや」と先延ばしにしちゃうことがよくあります。

あとになってやっておけばよかったと後悔します。

 

時間がいつでもあるような錯覚になります。

 

でも、桜良同様にいつ何によって死が訪れるかはわかりません。

長生きできるかもしれないし、できないかもしれません。

 

私が死ぬのが1年後か、1ヶ月か、明日になることもありえます。

いつの間にか「いつでもできる」ようなつもりで毎日を過ごしてた気がします。

 

やりたいと思ったことは今やろうということ。

それが今まで学びたかったことや行ってみたかった場所があるなら、

いつまでも「いつか」ではなく、なるべく今しようと思えてなりません。

 

自分の考えてることや気持ちをちゃんと伝えよう

 

友達もいない孤独な主人公が桜良に「生きていてほしい」という願いを言葉にしたシーンがあります。

自分の不安を抱えた本心を初めて思いっきりぶつけます。

 

私達は日常ついつい言いたいことをあえて言わないようにします。

 

「言わなくてもわかってほしい」

「気づいてくれるはずだ」

 

人は勝手な期待を他人に持ってしまいます。

その勝手な期待に応えてくれないと勝手にがっかりしたり、怒ったりします。

 

女性はよくやりますよね?

「察してほしい」というやつです。

 

それって単なるワガママなんですよね。

察してくれないと相手が気づかないのが悪いってことにできるから。

 

家族であれ、友達であれ、恋人だったとしても、

やっぱり言葉にしなければわからないことたくさんあります。

 

言わないのは言ってしまって、嫌われたり、「がっかりされたらどうしよう」とか「引いちゃうんじゃないか」など、

そういう不安があるからためらいます。

 

人はいつか死ぬ。

後悔だけは残さないように生きる。

 

当たり前だけど、忘れていた大事なことです。

 

言葉にして伝えたいと強く思うようになりました。

大事な人には伝えたいこと伝えましょう。

 

もしあなたに好きな人、愛する人がいるなら、思いっきり言葉にしたくなります。

そんなことを考えさせられます。

 

振られるかもしれません。

ビックリされるかもしれません。

笑われるかもしれません。

 

期待した通りの結果にはならないかもしれません。

それでも言わないで後悔するよりきっといいはずです。

 

これから私も大事な人達にいつも言えない言葉を言ってみようと思います。

 

自分とは違う相手に関心を持ち、自分と向き合いながら成長すること

 

誰かと比べられて、自分を比べて、初めて自分を見つけられる。

それが、「私にとっての生きるってこと」。

だけど君は、君だけはいつも自分自身だった。

君は人との関わりじゃなくて、自分を見つめて魅力を作り出してた。

私も、自分だけの魅力を持ちたかった。

 

P292より

 

人間は鏡写しとよく言います。

 

違う人間同士が向き合うことで自分を知ることができます。

 

主人公は人気者で皆を愛し、愛される桜良のようになりたかった。

人と関わることを恐れている臆病な自分に気づきます。

 

桜良は主人公のように、孤独の中で自分と向き合いながら、

自分の世界を持てる強さがほしかったと気づきます。

 

自分の長所と短所は相手がいるからこそわかります。

考え方の違う人間といることで自分を観ることができることです。

 

自分を受け入れて、よりよくなれます。

 

日本人はえてして、

 

考え方が違う

価値観が違う

 

こういう言葉ですぐ相手を切り捨てる人が多いです。

便利な言葉で簡単に人とのつながりを捨てます。

 

同じ考え方、同じ価値観の人たちとばかりいれば安心はできます。

ただし、何も発見はないし、進歩がありません。

 

視野が狭く、面白みに欠けて魅力がないです。

 

自分とは違う相手とも恐れず付き合ってみて、

その中で自分をより深く知ることができます。

 

そこで今まで全然なかった考え方や価値観が生まれます。

 

自分の考え方は万能ではありません。

価値観もひょっとしたら、誰も得しないただのワガママかもしれません。

 

それを知るのは違う人と向き合うことで始まります。

 

自分と向き合いながら、自分の魅力を作り出し、相手と関わることで相手も幸せにできる。

桜良はそんな相手に出会えたことが幸せだったと言い切ります。

 

違う人と付き合うと自分のちっぽけな考え方や価値観が吹き飛ぶぐらいのことが起きます。

 

似た者同士ばかりで安心するより、とまどいや驚きのある相手とも付き合っていく大切さに気づけます。

 

総評「君の膵臓をたべたい」は今を大事に生きることを教えてくれる一冊

 

  1. 後悔のない生き方
  2. 大事な人に思いをちゃんと伝えること
  3. 自分と向き合うこと

 

人生で大切なことを教えてくれます。

 

人は死を強く意識したとき、生を強く感じます。

 

人生に迷った人。

うまくいかない恋に悩む人。

 

そんな人達におすすめしたいです。

 

 

 

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