2014年の2月8日と2月14日は大雪が2週に渡って続きました。
関東地方はめったにないことです。
北海道や東北、新潟などのいわゆる雪国エリアとは違い、全く免疫がないので、
すべての物流が大混乱しました。
スーパーには食品が届かず、ガソリンスタンドは給油できないなども影響が起きてます。
東京都の八王子ではマクドナルドや松屋などのチェーン店が食材の配送ができず、
24時間営業の店が閉店してしまう自体です。
こんな状態では通販の物がまともに届くわけありません。
こういう場合、通販のオペレーションはどうするか?
『大雪で混乱した地域にはまず出荷を一時完全停止する』
これに尽きます。
混乱した時に限って、焦ってすぐにでも出荷したがる運営者が多いです。
あえて私は焦って送ろうとする人には送らないで待つことをオススメします。
なぜか?
理由その1「荷物の仕分けは順番通りには行われない」
宅急便の仕分けをするベースは通常のオペレーションであれば、発送が中止になった時点から受付日が最も古い物から順に捌くと考えるのが普通です。
実際は捌き切れないものは一時保管場所に移されます。
その間にもどんどん新しい荷物が届くので、それを捌いて発送するので手一杯になります。
(人が急に増えるわけでも、処理能力が増えるわけでもないので)
そうなると新しいものを捌いて場所が埋まらないようにしつつ、溜まっている荷物を捌きにかかります。
集荷されたものは止まった日数分一気にくるので、一時保管場所に置いたものに手がつけるのが遅くなります。
古いものはどんどん通常に戻るまで後回しにされることもざらです。
捌ききれない担当ベースから余力のある他のベースにまわされたらいまわしになることもあるので、
到着が遅れる事が多いです。
理由その2「荷物の扱いが普段の倍荒い」
普段の倍以上の荷物が届くので、仕分けのバイトは忙しいのがずっと続きます。
大急ぎで大量の荷物を仕分けるので荷扱いが超がつくほど荒いです。
荷物事故も倍増するし、自分の荷物がそうなる可能性高いです。
結構潰れてますw
あまりの忙しさにバイトスタッフも社員も荷物をぶん投げながら、積付けをしますw
こうなると自分の荷物がいつ潰れたりするかわかりません。
箱つぶれがザラに置きます。
こんなときに送るのは危険地帯に足を踏み入れて、わざわざ怪我しにいくようなものです。
理由その3「返送される可能性もある」
どうしても通常のオペレーションに戻らないときは溜まった分から、返送して「送れませんでした。ゴメンサナイ」と送り返されることもあります。
いつまでも手がつけられないので、保管期限の5日以上を過ぎると送り返されることもありえます。
焦って送って届けようとしても結果的に裏目に出るパターンです。
この3つが大きな理由です。
結局のところ、「通常通りに戻るまでしっかり待って送った方が安心安全」ということです。
ヤマト運輸発表の「大幅な遅延が起きている地域」、特に群馬、山梨は送れても待った方がいいです。
大雪でもせいぜい復旧作業にかかってから、1週間程度です。
通販をやってる人はあらかじめ「ごめんなさい」のお知らせを立てて、
大雪で集荷と配達できないエリア+大幅遅延のエリアには送らないようにすることです。
持って行ってもベース止まりで、配達が遅いを理由にキャンセルになれば、返送料だけで損します。
こうならないためにも読めない地域は復旧するまであえて送らないスタンスが安心安全です。