自分に、世界が何を求めているのか聞いてはいけない。どうしたら自分が生きていることを実感できるのかを問い、実行することだ。なぜなら、世界が求めているのは、生きていることを実感できている人たちだからだ。
神学者ハワード・サーマン
理想を語ることは簡単だが
自ら実践するのはすごく難しい。だからこそ、
とにかく、どんな時でも
ベストを尽くして
生きなければいけない。その結果、
うまくいく時もあれば
そうでない時もある。間違いを犯すことも
あるだろう。でも、少なくとも
自分自身に対しては誠実にそして、
自らの描いた夢に向かって
精いっぱい生きていくことだ。アイルトン・セナ
イキイキすること+自分自身に誠実になることにした
私は今まで仕事は結果を出してなんぼで、「結果を出さない=意味がない、自分は価値がない」という思考でがんばっていました。
結果を出すことに執着していたのは、
- 自分は無能だと思われたくない
- 無能と思われることに耐えられない
無能と思われることをすごく恐れていました。
これには原因があります。
私は子供の頃から母によく、
「お前は何をやってもダメだから、努力したって無駄」
と言われ続けてきました。
自分は何をやってもダメなのだからと思い、努力をあきらめて自信のない子供でした。
特別勉強ができるわけでもないし、スポーツも得意ではありませんでした。
小学生から中学2年まではいじめられることもありました。
部活も実力は中途半端で、勉強も中の下ぐらい。
「あー自分って何やってもダメだし、どうでもいいやー」とあきらめた人生でした。
そんな状態がイヤになって、中学3年になる前に一発奮起して
「どうせやったってやらなかったって、変わらなくても、後悔しないようにがんばってやる!」
そう思って受験勉強をがんばりました。
入りたかった高校には落ちましたが、高校→大学と無事に進めました。
がんばるようになると周りから認められるということに喜びを感じて
がんばりに拍車をかけるようになります。
ただ、何かをがんばってない時間がすごく恐怖だったのです。
がんばってない=自分は無価値になる
こういう恐れが私を強迫観念のように縛っていきます。
これは社会人になってもそうです。
仕事をしていてもとにかく頑張らなきゃ!と気負ってばかりで
気疲れがすごく多い日々でした。
がんばった末に独立してネットで食べれるようになっても、
この「がんばってない=自分は無価値になる」という思い込みが強いままでした。
あるとき、食物アレルギーを発症して、毎日体調を崩してしばらく寝込む日々が続きます。
食べることに恐怖を覚えて毎日、嘔吐する日々でした。
仕事もままならない
お金もなくなっていく
体もやせ細っていく
状況は悪くなる一方で、うつ病みたいになっていきます。
自分なんか死んだ方がいいんじゃないか・・・
ここまで自分を追い込んでしまいました。
ただ寝込み、人を避ける。
日々が2年ほど続き、とうとう本当に死んでやりたいと自暴自棄にもなりました。
周りに支えられて迷惑をかけて気づいたこと
自分の価値は自分が何かを成したことでも、大きな成果を上げたからもでないということです。
自分は今の自分でも十分なんだなということでした。
それを知ることでようやく自分の心がスーッと晴れていき、呪縛が解けたような気がしました。
自分が「がんばって結果を出さないと無価値」と思い込みを持ち続けていたのは
子供の頃に受けた母の言葉のせいなだけだった。
それはあくまで母親の価値観であって、私そのものじゃなかったんだなと。
私の人生は母親の言葉を否定するためだけにあったと受け入れました。
大泣きするほど悲しかったけれど、そのおかげで前よりずっと楽に心も軽く何事にも向き合えるようになりました。
上記の2つの言葉は私が立ち直るのに大きく影響を与えています。
以前は人間関係はすごく気ばっかり使って疲れやすかったのですが、
今はすごく楽にいい人間関係に恵まれています。
自分が生き生きする
自分に誠実になる
結果を気にせず、何かに取り組む
この3つを軸に仕事に取り組むと以前では考えられないほどうまくいきます。
失敗して成果を出せないことは無意味と思って手を出さなかったこともたくさんできるようになりました。
失敗したっていいや
うまくいかなくてもいいや
自分はそれでも大丈夫
またチャレンジすればいい
ちょっと無責任にも聞こえますが、以前よりゆるく気楽に向き合って
喜びながら仕事と向き合うと苦痛は一切なくなりました。
仕事だから大きな結果を出すべき!
結果を出さなきゃ意味がない!
小さな成果でもいいんです。
自分にウソをつかず、誠実にいきいきとやれば。
こういう今の自分がすごくいいです。
頑張りすぎて疲れている人。
自分にもっと優しくしましょう!
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