私はファミコンからPS4まで長年ゲームをやってきてます。
子供の頃はゲーム大好きっ子で勉強嫌いでした。
中学2年のときにふっと思ったことがあります。
どうしても勉強しなきゃいけないことは避けられない
それなら、RPGみたいに小さな目標を決めてちょっとずつ積み重ねればいいんじゃないか?
最初は弱い敵(単元)から倒していけるようになればいいのでは?
そんなことを考えました。
しばらくすると、中学3年のときに半年で学年50位→8位まで上がることができました。
勉強にやる気のない私を見ていた先生たちがビックリします。
同級生にも
「急に成績よくなって何があったんだ?」
「どんな勉強法してんのか?教えてくれ!」
といろいろ聞いてくる始末です。
「ロープレのゲームみたいに弱いやつ(簡単な単元)から、ちょっとずつやっつけただけなんだけど」
と答えても、
「そんなわけない」
「影で猛勉強してた違いない」
「カンニングしてたんじゃないか」
とか、言われ放題しましたw
勉強はしたのは確かです。
ただし、それほど猛勉強というほどでもありません。
多いときで1日4〜5時間ぐらいでした。
ドラクエやFFのような感覚でコツコツ取り組んだだけです。
最近の学習学の研究でもこのRPGのような勉強の仕方は効果的だということがわかってきました。
大人になってからもこのRPG型の勉強法でいろいろ身につけることができました。
RPGゲーム型勉強法
RPGはラスボスを倒すことが最終目的になります。
だからといって、いきなりラスボスを倒しにはいかないです。
最初の頃は使用キャラクターはみんな弱いです。
弱いので強くなる必要があります。
- 小さな目標を決める
- やることの絞り込み
- 積み重ね
以上の3つです。
3つのことを確実にやっていくと必ずボスが倒せます。
途中で目標のハードルが少しずつ上っていきます。
敵が強くなってきますよね?
強くなった敵を倒せるようになり続けた結果がラスボスを倒せる強さにつながります。
それと同じで勉強も似たような流れになります。
1.小さな目標を決める
RPGでは必ず小さな目標があります。
ストーリー上に出てくるボスキャラたちを倒さなくてはなりません。
そこでボスを倒すために必要なことが出てきます。
- 敵を倒してレベルを上げる
- 必要な装備を整える
- 必要な魔法を覚える
ドラクエ3ではロマリア以降はかなり強敵になってきます。
そこらへんのモンスターが今までなんとなくで戦っていれば勝てるレベルではなくなります。
一気に全滅させられる強さに変わります。
ここで無理してストーリーを進められたとしても、その後に出てくる強敵には太刀打ちできません。
だからこそ、ここで立ち止まってしっかりレベルアップが必要になってきます。
テストで点を取るとしても、結局は小さな目標をクリアした積み重ねが結果として出てくるだけです。
そして、勉強にも今クリアすべき小さな目標が必ずあります。
私が中学3年のときに成績が伸びたのは小さな目標をクリアしたに過ぎません。
中1レベルの単元を1つずつしっかりやり直しただけです。
例えば、+と−の計算でも簡単だからとなめずに確実に正解するように練習しました。
その繰り返しで因数分解でも間違いが少なくなり、成績が向上しました。
2.やることの絞り込み
やることはモンスターを倒してレベルアップすることです。
弱いモンスターではなく、がんばれば倒せるモンスターでないとお金も経験値も稼げません。
RPGは無理矢理に先に進めても行き詰まります。
現実の勉強とそこは全く同じです。
ストーリーにしろサブイベントにしろレベルを上げておかないと後々苦労します。
ストーリーをどんどん先に進めながら、しっかり装備も整えるというのは無理です。
装備はどこかでお金を貯めて買わないと揃いません。
必ずレベルアップする必要が出てきます。
そして装備を整えるのにはコツコツモンスターを倒してお金を稼ぐ必要がありますね。
「レベル上げる」=「お金を貯める」&「呪文を覚える」になります。
レベルを上げることが必然と目標達成になってきます。
一度に大金を稼ぐことはできませんから、コツコツ戦闘を繰り返します。
ちょっと手ごわいモンスターを倒すとお金も多く貯まっていきます。
ロマリアまで行けた装備を新調します。
どうのつるぎ→はがねのつるぎ
かわのよろい→てつのよろい
かわのたて→てつのたて
かわのぼうし→てつかぶと
この装備にすると、一気に戦いが楽になります。
カザーブあたりで苦戦していた敵も楽になってきます。
武器防具を揃えないとカンダタ戦では勝てません。
ベホイミなどの回復呪文をしっかり覚えることで、ボス戦に備えられます。
無理矢理に装備を整えないでカザーブから先に行くとまず全滅します。
まして次の街(アッサラーム)にはたどり着けずに全滅します。
さらに強敵がいます。
やることと言っても、目の前のレベルアップを確実にやるだけです。
勉強しようと言っても、全部を一度にやるわけではありません。
スポーツでも同じですが、やる対象を絞り込んでから行います。
1つの項目をしっかりやり込むのが確実です。
受験勉強といっても1度に全ての単元を全部やることはできません。
RPGと同じです。
ストーリーを進めることと、強い敵に打ち勝つレベルと装備を同時に整えることはできないのです。
3.積み重ね
結局のところ、RPGも勉強も積み重ねです。
自分が少し難しい(強い)と思う敵に挑み続けることの積み重ねが成長を生みます。
弱くなったモンスターばかり倒してもなかなかレベルアップしません。
強いモンスターが出てきたらからと言って、スライムばかり倒してもレベルアップできないですよね?
数学が難しいからといって、九九ばっかりやっていても数学はできるようにはなりません。
必ず強敵にぶつかったら、
苦労して倒せる→楽に倒せるようになる
このようにレベルアップをしていきます。
積み重ねによってのみ可能になります。
積み重ねは効果がある難しさで行う。
これは勉強も同じです。
RPG型の勉強法は研究からも効果が高いと裏付けがある
学習学という研究がここ20年ぐらいで盛んになってきています。
RPGのように強い敵に挑んで四苦八苦するのは効果が高いということが証明されています。
さらにはやることを絞り込む(項目を絞り込む)というのも効果が高くなると説明しています。
少し難しいなと思うことを少ない項目で絞ってこなす
これを繰り返すことで確実にレベルアップしていきます。
このやり方は 勉強のみならず、スポーツから他のジャンルのゲームでも応用ができます。
格闘ゲームなら、対空技で確実にカウンターできるようにする練習を徹底するとかやり方が応用できます。
全ての技術を一度に向上させるより、向上させたいものを絞って集中する方が上達します。
勉強も同じです。
たくさんやることが多くて、勉強法に悩む人は一度RPGのような勉強法に立ち返ってこなしてみてください。
焦らず確実にやれば必ずできるようになります。