高校野球ファンの間で話をしたら、「天理は相手が悪いね。勝てる可能性は少ないよ」という下馬評が多かったです。
踊る校長先生がロッテファンおなじみの応援「U.Nオーエンは彼女なのか」を取り入れて、春の選抜で話題になりました。
校長自らが先陣切って、応援する姿が話題の高校です。
応援風景を撮影した動画
この創成館の応援を見て、「きっと楽しそうな高校だ」とイメージを持つ人も多いです。
創成館高校は長崎県の諫早インター近くの貝津町というところにあります。
今でこそ全国に名前を知れ渡るようになりましたが、私はここを卒業した生徒です。
長崎県下では一昔前はボンクラの学校として下から数えた方が早い学校でした。
素行が悪くヤンキー学校みたいなものでした。
進学率は10%あるかないか。
ドラゴン桜の高校ほどの酷さはではないですが、あれに近いイメージの学校です。
400人を超える入学者が卒業するときは300人ぐらいになってました。
喫煙、万引きで謹慎は当たり前。
中には薬物使用で退学になった人間もいます。
授業を抜けだしてウロウロしたり、トイレでタバコは吸うなど日常茶飯事です。
この学校は入りたくて入る学校じゃなく、入れるところがなかった子たちの受け皿みたいなところでした。
創立10年目を迎える前も先代理事長(踊る校長のお父さん)は力を入れて野球部は強くしようとしてました。
が、生徒も応援するわけでもなく、みんな無関心な感じでした。
甲子園に出ようとする高校の応援など今のようなレベルでは全然やってません。
野球部も素行の悪さが他校にも有名だった時期もあります。
タバコで謹慎食らう部員もいたこともあります。
無気力、無関心なオーラしか感じない学校だったわけです。
先生の中にも給料をもらうためだけに入ったのがバレバレなやる気のない人もいました。
創成館はどうしようもない私立高の典型だったのです。
現在の校長が理事長に就任してから、大胆な改革を反対を押し切りながらやってきました。
卒業生として見れば、今の創成館は全く別の学校です。
踊る校長は著書も出してます。
自分が先頭に立って学校を盛り上げるのは前理事長は全くやってこなったことです。
これは東国原元宮崎県知事と姿がかぶりますね。
何もないところはトップが先陣切るのがうまく行きやすいことが多いのは学校経営も同じようです。
創成館の事を知ってる人はまさか野球の名門天理に勝つなど思ってもなかったと思います。
ボンクラと呼ばれた創成館が変わったヒミツは全て踊る校長先生から始まったのです。