「楽しみながらやるのが一番」
「楽しくなければ続かない」
こういう情報が本やネットでもよく見かけます。
この記事を読んでいる人は英語は継続こそが肝だと理解してる人です。
間違いなく、「継続こそが肝」というのは正解です。
しかし、「楽しくやる」と言っても、
- 何をすれば楽しくなるのか?
- 楽しくやれば本当に上達するのか?
この2つのことには大きな疑問が残ります。
先に結論をぶっちゃけますが、楽しくやろうとしても上達はしません笑
楽しくやろうとする最大の欠点は「楽しさばかりに目がくらみ、上達する練習にならないから」です。
「楽しくやりたい」と言う人ほど苦痛まみれになる原因
「楽しくやらねば!」という気持ちが強い人ほど、「英語への恐怖感」が無意識に持っていて、それがとても強いということです。
「楽しくやりたい」と思ってるそこのあなた。
英語は苦手だ
英語は難しいもの
英語は途方もない努力が必要
このように思い込んでませんか?
無理矢理に「楽しくやろう」としてませんか?
英語の姿を知らずして、楽しくやろうと思ったところで、思い込みに邪魔をされます。
「苦手で難しくて、途方もないことをどうやって楽しめっていうんだよ!」という脳内ツッコミが炸裂します。
これでは「楽しみたい VS 楽しいわけない」の矛盾がぶつかり余計に苦痛になります。
つまり、「楽しくやりたい」の根源は英語への恐怖感から目をそらす口実でしかないのです。
何事も成果が出て来くると楽しくなります。
そこまで楽しくやろうとしても恐怖感の根源を取り除かなければ、すぐに苦痛に耐えきれずに挫折します。
まずは「楽しくやろうの前に恐怖感を取り除くのが先じゃない?」ということです。
英語への恐怖感を取り除くために必要なこと
英語以外で恐怖感を取り除いた例を紹介します。
私は2016年はフリーウェイトを始めました。
マッチョなお兄さんたちがバーベルを使ってやるあれです。
海外では女性もバリバリやってる人多いです。
こんな感じのやつです。
最初は絶対無理と思っていました。
私自身は筋トレ自体に得意な意識はなく、むしろ苦手意識の方が強くありました。
特に腕立て伏せは苦手意識がすごく強いメニューです。
そういう自分にはフリーウェイトなんてできないものと思い込んでいました。
・こんな重いもの上げれるわけがない
・自分が使うものではない
・絶対に無理
と頭の中で考えていたぐらいです。
とあるジムに通うようになってから、マシンジムのスタッフに勧められて、使い方と負荷のかけ方を教えてもらいながら週3で始めてみました。
こういうのは自分にはできっこないと思っていたのですが、
少しずつ重さも上げれるようになりました。
今では30キロ→55キロまでできるようになってます。
私は以前も違うジムに5年ほど通いましたが、筋トレもそこそこはやりました。
ですが、今ほどの負荷には耐えられずそこそこやってるぐらいでした。
今振り返ると、無意識のうちにできるだけやらないように避けていた感覚です。
筋トレ自体に漠然と感じる恐怖感がありました。
その恐怖感を除くために始めたことは
・筋トレのやり方そのもの
・回数の知識
・負荷のかけ方
・限界の決め方
基本的な知識から学び直すことにしました。
それから、限界いっぱいやったなら、1セット10回と決めた回数全部できなくてもいいというように
気楽に構えるようにしました。
苦手だった筋トレと向き合う時間が増えて気づいたことは
私が筋トレを避けたがる恐怖は「決めたことをできない自分と向き合うのが恐い」だったのです。
ジムには私より遥かに高いレベルと負荷でトレーニングしている人がいます。
その人達と比べると自分が惨めに感じるのが嫌でした。
そういう人たちを目の当たりにすると、今のできない自分と向き合うのがただ怖かっただけです。
必要以上にチキン野郎になっていただけです。
そのことに気づいてから、「人と比べるより今の自分だけ見るようにしよう」と心に決めました。
筋トレができないのはそれほどやってないのだから、できないのは当たり前だったのです。
このように認識を捉え直しをしたことで、気が楽になっています。
無理矢理に「楽しむことがいいんだ」と思い込むようにすると、かえってつらさを倍増させて、ますます苦手意識が強くなります。
これと同じことが英語学習にも言えます。
「楽しくやること」を追求するのではなく、英語の姿を知り直すことが解決策
楽しくやろうとするのは苦痛から逃れる行動になってないでしょうか?
英語は必ず身につけるためにかなり量のトレーニングが必要です。
苦痛を生む思い込みそのものを無くさずして、継続は不可能と言えます。
英語への苦痛が思い込みからくるものであれば、英語を学ぶことそのもののことを知り直すことです。
英語を苦痛にするのは過去の失敗経験からくるものが多いです。
私の筋トレ同様に「できなかった自分と向き合うこと」ではないでしょうか?
テストの点が悪かったことや先生が嫌いだったことなど、過去に嫌いになった原因がどこかにあるはずです。
人間の認識は経験によって「これはこういうものだ」と思い込むようになります。
いわゆる固定観念です。
「こういうもの」と思ったことをいつまでもそういうものにしてしまっているのです。
しかし、物事はちゃんと知り直すことで違う姿が見えてきます。
今までの「英語はこういうものだ」という認識を一旦捨てることからはじめましょう。
ブレーキをかけながら自転車をこぎたがってる状態
楽しくやりたいという人の多くは「ブレーキをかけながら、走ろうとする」という感じです。
自転車のブレーキを力いっぱい握りしめたままこいでも、ものすごい力が必要になります。
だからこそ、英語はつらいと思うのです。
ブレーキをかけながら頑張ろうと思ってもできるわけありません。
大事なことはブレーキをかけてる自分に気づくことです。
ブレーキになっているのが過去の経験からくる「恐怖感=失敗したくない、できない自分を見たくない」という思いでしょう。
嫌な経験を避けるのは人間が持つ本能です。
ストレスになることを避けるメカニズムがあります。
しかし、学習による能力向上は人間が生きる上でプラスになります。
だからこそ学習し続ける人が多いわけです。
本当に必要なことはブレーキを握りっぱなしの自分で頑張ることでもないし、楽しもうとすることでもありません。
もう1度英語の情報を集め直し、知り直すこと
英語を学びたい人の多くは情報収集と言えば、ネットや本が主に多いと思います。
ネットにはデタラメも多く書かれてあります。
単なる金儲け主義の教材を売りさばくためだけにウソの情報をまとめてあるサイトも多いです。
2016年年末にキュレーションメディアとかいうパクリ満載+デタラメだらけのサイトが次々と閉鎖になりましたが、英語も同じようなサイトは多いです。残念なことですが。
極端に楽なものであるかのように言うものを外しましょう。
1日◯分でいいとかのようなものです。
英語は練習を多くこなすことが絶対条件になります。
本質は練習量が多いことが苦痛ではなく、練習することそのものが苦痛である状態だからです。
きついから耐えられないのではなく、きついことをするときに見えてくる自分自身の姿に失望したくないなどの感情が邪魔しています。
そういう自分を受けれたくないから、きついことが嫌になります。
英語でも筋トレでも同じことが言えます。
何の分野でもきついと思える練習量にも耐えられるし、こなせます。
楽しくやるの本質は結果を出せることをしっかりやるからこそ、結果が出てくることが楽しくなるのです。
楽しくやれば結果が出るのではなく、結果が出ることをこなせる状態に持っていくために無駄に握りしめたブレーキを離すことです。
自転車で速く移動するにはブレーキをかけたまま自転車に乗って全力疾走することではないのですから、
英語も同じことをすればいいのです。
そうやって無駄な力を使わないで済む状態に戻すことが知り直すことの目的です。
恐いと思うことのほとんどは本当は知らないだけに過ぎません。
人間知らないことはあれこれ想像をふくらませるから余計に怖いと感じてしまいます。
余計に難しく、難易度を上げているのは自分自身だと気づけば英語はかなり気が楽に向き合えます。
英語そのものは何もあなた自身の敵ではないです。
むしろ友達です。
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