ばびろんまつこというTwitter上でセレブ生活を自慢していた女性が逮捕されてニュースで話題になりました。
頭も良さそうで美人でルックスもいい女性だったのに、ヤフオクでブランドの偽物を売って逮捕されたのだとか。
FacebookやTwitterでキラキラ女子自慢をする女子は少なくありませんが、
この本の一節を思い出してしまいます。
『こうすれば必ず人は動く』(デール・カーネギー著)の中に
「人は重要感を満たすというためだけに犯罪を犯すことがある」
「人間の最も深い要求は認められたい願望である」
というような一節がありました。
ばびろんまつこという人物が心の奥底に抱えていたのは「自分を認めてほしい」という欲求で、
美人で聡明そうな印象からは想像できないような何かしらのコンプレックスがあったのではないかと考えてしまいます。
ネットを調べていくと、優秀な大学を出たとか、お金持ちの愛人だったとか、ジャパネットたかたやDMMの広報だったとか情報がいろいろあります。
ネット上では「美人なのにもったいない」「バカな女だな」とかそういう声が多いですが、
一見恵まれたような美人でも「自己重要感」を満たせていないとこのような犯罪に走ってしまうことがあるという人間の悲しい性を感じずにはいられません。
女性の中には誰かに「すごいね」「かわいいね」「うらやましい」とかチヤホヤされてしか自己重要感を満たせないという人がいますが、
これも度が過ぎれば身を滅ぼすことになることは過去も今も変わりないことです。
ばびろんまつこという人物は人にうらやましいと思われるセレブっぷりを自慢して、「すごいね」と「うらやましいね」と言われて
自分の自己重要感を満たそうとしていたのかもしれません。
そのためにお金を得る手段としてヤフオクで偽ブランド物を売りさばいて稼いでいたのかと思います。
ばびろんまつこ容疑者の周りにはセレブのフリなんかしなくても、大切にしてくれる友人や家族、先輩はいなかったのかなと
同情してしまう自分がいます。
虚言癖を持つ人も裏を返せば、現実では自己重要感を満たせなくてウソをつくことで「すごい」と言われたいのです。
そうすることでウソでも何でもいいから、自分のことを重要だと思いたいという心理があります。
人間生きてる限り、この自己重要感という心理と向き合わねばなりません。
他にも
- しぇしぇしぇの男
- JRで放火して電車を止めた自称ミュージシャン
- 親のクレカで課金ゲームで課金して自己顕示欲を満たそうとした子供
この手の人物たちも現実社会で自己重要感を満たせずにいたのでしょう。
FacebookやTwitterを使い続ける人は「自己重要感」を満たす行為の一つとして使っているはずです。
これを書いてる私も同じです。
上手に自分の自己重要感を満たすことは精神的に安定して生きていく上で欠かせないですが、
私個人はその難しさを考えてしまう出来事です。
人が持つ自己重要感は適切に満たせばいい人生になりますが、間違えると破滅になる悲しい性です。
この事件を見ていたみなさんはどんなことをお考えでしょうか?
こうすれば必ず人は動く(文庫)
デール カーネギー きこ書房 2015-07-18
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