読書

安保法案がよくわからないので「日本人が知らない集団的自衛権」読んでみた

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Amazonでは残念ながら、在庫切れだったので近所の本屋に行ったら、置いてたので買って読みました。

 

巷ではシールズとかいう若者たちがデモしたり、野党は「戦争法案」と揶揄して、ただ安倍政権を貶めるための反対する議員もいます。

 

そもそも私は「自衛権ってそもそも何よ?」という根本からわかってないです。

安保法案の肝である「集団的自衛権」はどういうものかも何となくの想像でしかないです。

 

私はシールズを含めた反対派のデモにどうしても違和感というかズレてるような感があったので、

この本をじっくり読んで概要をつかもうと思いました。

 

この本をじっくり読んでの感想として、安保法案をただの戦争法案と徴兵制の復活とかレッテル貼って反対するメディアや反対派は

 

「あんたら、集団的自衛権を行使しないデメリットの恐ろしさわかってるかい?」

 

と突っ込みたくなります。

 

仮にシールズとか強情に反対としか言わない人間が読んでも、反対の立場を正当化しようとより感情論で頑として認めないかと思います。(読まないとは思いますが)

 

戦争の種類についてはこちらの記事を読めばわかります。

 

戦争反対と言ってる人間ほど戦争する

 

自衛権をわかってない反対派の問題点として挙げられていたのは以下の点です。

 

 

集団的自衛権を行使しないとどうなる?

 

北朝鮮や中国の侵略に対して日本を防衛する自衛の戦い→個別自衛権

同盟国に対する攻撃に対して、共に反撃する→集団的自衛権

 

集団的自衛権の発動を視野に入れてるのは隣国では台湾と韓国だと思います。

 

台湾が中国に仮に攻撃されたときに今の戦争反対派の意見に従うと、

まず見殺しにしなくてはいけなくなります。

 

台湾と中国の戦争だから、台湾は自分でなんとかしてよね〜と。

 

自国に直接攻撃することだけに反撃を許可するなら、台湾を足ががりに日本の領土侵犯をよりやりやすくなります。近いところは沖縄あたり狙ってくることになります。

 

台湾を見殺しかつ自国の領土を脅かしやすくなるというデメリットがあります。

中国は台湾は中国の領土と勝手な事を言ってるし、いつ手を出すとも言えません。

 

もし攻撃してきたら、「ふざけんな。勝手なことすんじゃねえよ」と止めに入れるわけです。

 

集団的自衛権のポイントは勝手な侵略行為をやってきた国に歯止めをかける権利でもあります。

 

自衛権の権利は憲法は否定ししていないし、国連が目指す世界の平和と相互貢献の精神は憲法の精神に合致してます。

 

平時の経済活動や文化交流だけではいっちょ前にしといて、有事になったら、「戦争反対だもーん」で何もしないってどうよ?と思うわけです。

 

普段は仲いいふりしといて、カツアゲされてる場面に遭遇したら、放置するやつって友達?という感覚に近いです。

 

 

 

自衛隊を武力行使(侵略戦争)に使われるはナンセンス

 

自衛隊の装備規模、そして人員を含めて武力行使に使うことはまずできないです。

人員不足の上に装備が足りません。

 

侵略戦争をやるには50万人規模の地上戦を戦える兵力と兵器が必要ですが、

自衛隊には自衛のための装備しかないので、可能ではありません。

 

日本国が保有を許可されているのは基本的には自衛のための兵器です。

 

現実的な戦力のこともあるし、これをやろうとすれば、それこそ憲法違反なわけです。

そういう政権は即倒せばいいわけです。

 

 

アメリカのいいなりだから戦争に巻き込まれる!日米同盟を破棄すればいい

 

 

日米同盟を破棄して自国のみで防衛するならいくらかかかるか?

 

この本によると、軽く20兆は超えるお金が必要になります。

そして自衛隊員の数も大幅増員が必要です。

 

これって誰が負担すんですか?→国民でしょ?反対派は増税した金喜んで払うのかい?

 

日本は国防費がわずか5兆円程度で収まっているのは日米同盟のおかげです。

アメリカが日本から手を引けば中国はのびのび活動することでしょう。

 

戦争が起きやすくなるというだけのことです。

 

日本に基地をおいて共同防衛した方がお互いのメリットになるので、今日まで続いています。

 

 

 

戦争反対派の考えてることが裏目に出るから可決した

 

安倍政権は賛否両論で批判も受け、かつ支持率にも影響されるし、国会が荒れることもわかった上で通しました。

集団的自衛権の行使をいざというときに使えないと結果として日本自体が危ないし、隣国の友好国も危ないときに助けられないジレンマがあるわけです。

 

集団的自衛権なんて使わないで済むならいいことです。

それが理想。

 

しかし、話し合いで何でも解決できる相手ばかりではないです。

自分たちの利益のために手段も筋も選ばない国は存在します。

 

戦争をしかけた相手に戦争反対と言っても通じないです。

ケンカをふっかけてくる相手に暴力反対と言ってもやめない連中であるのと同じです。

やめてよ〜って言うだけではもっとエスカレートするだけです。

 

手を出したら、撃退して痛い目見せることが抑止になるわけです。

 

こっちから手を出すことはしないけど、手を出したら反撃許可。

 

きれいごとや自衛権の理解なき戦争反対と言うだけでは戦争は止められないってことがわかる1冊でした。

 

極端な戦争反対はこんなこと言ってる私を戦争賛成なやつだとか言われそうですがw

戦争なんてしない方がいいというのは私も同じです。

 

集団的自衛権の行使を認めることに反対するのは違う気がすると考えます。

 

この本で集団的自衛権をあえて通そうとした理由が見えてきます。

 

 

 

日本人が知らない集団的自衛権 (文春新書)

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